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赤字は早く戻したい

赤字は早く戻したい

(公開: 2014年8月12日 (火)

ありふれたFX取引の教科書では「損失が生じた場面ではナンピンでポジションの平均を買い付けコストを小さくする事が出来る」などと述べられていたりする事もありますが正直に言うとナンピン買いには目に見えない危険性が待ち受けています。

 

ナンピンのロジックに関して易しく説明します。

 

仮に1ドル100円でドルを買ったとします。

$買いのため、円安に進むほど儲けが出るわけだが思っていたのとは逆に1ドル=95円まで円高ドル安方向に触れたとします。

このままポジションを保持し続けたら、マイナスをなくすためにはドル安になった分円安ドル高に向う必要があります。

 

誰もがみんな、赤字は早く戻したいと思うでしょう。

このためはじめに売買したのと同じ量のドルを95円で買い増します。

 

これで、平均の価格は97円50銭まで抑える事が出来ます。

この結果、2.50円の幅で円安ドル高に向えば損失を回復する事ができます。

 

この流れがナンピン買いの理屈です。

 

こういうふうに、ナンピンの原理を目にすると、「もっともだ」という気分になるが、外国為替市場はそう易々と思うようにはいきません。

 

そもそも、1ドル=95円が下値だということなど、なんびとも分かるはずがありません。

 

為替相場がかなり強い円高ドル安トレンドだったら、95円では下げ止まることなく、一段の円高が進むリスクがある。

 

ひとつの例として、1ドル=97.50円でナンピンをした時に1ドル95円まで円高が進んだらナンピン買いした分にも為替差損が生まれてしまいます。

 

それでは、最初に注文したドルと合わさって、更なる損が生まれます。

 

この例のように、ナンピン買いは一筋縄でいきません。

 

それでは、為替相場が自身のストーリー展開とは逆の方向にどんどん進む場合、どういった対応で危機の確率を軽減すればいいのだろうか。

 

選べる選択肢は2つ。

 

ひとつは観念して損切りをする事です。

 

もうひとつはその時に、自分が所有しているポジションを小さくする事によってもう一度マーケットがリカバリするのをひたすら待機する事です。

 

大人しい手段だと感じる投資家もいるでしょう。

 

しかしながら、買いポジションに損が生じた時、最も妥当な手法はそれ以外にはありえません。

 

無論、机上では、ナンピン買いをするという術もあるように思えます。

しかしながらナンピンはあなた自身が損失を披っている場面にもかかわらず、買いポジションを無くすどころか、反対にポジションを増やしていく考え方です。

 

この手段では、危険性を制御することなど、どう頑張ってもできない察するべきです。

 

ナンピン買いをし続けられればいつの日にか勝てるかもしれない。

 

だけど、それ以前に投資資金がショートしてしまいます。